あの大きな花火は何色……?

きっと9色の虹色。JUMPが好きで仕方ないが私は悪くない。全てJUMPのせいだ。

なぜ熱愛報道を受け入れてしまうのか。

音も無く突然やってくる熱愛報道。決して今回が初めてではなく、これまでもポツポツと数回経験した。ただの噂程度のものから、写真が流出したもの、テレビ報道されたものまで様々だ。
その度に、不思議なほど何も感じない自分がいた。むしろ喜んでいる自分が、そこにいた。
自分でも分からない。周りはショックを受けているのに、なぜ悲しまないのか、なぜ相手に嫉妬しないのか。どうして馬鹿みたいに喜んでいるのか。いや、この感情は自分の本当のものなんだろうか。実は悲しく悔しいことを、無意識のうちに無理矢理殺してるんじゃないだろうか。そんな思いが駆け巡る。
この思いに確信が持てないのは、自担の熱愛報道に直面したことがないからかもしれない。(いや、厳密にはあったのだが、単なる子どもの噂話レベルのものしかなかった。) 箱推しなので他のメンバーも好きではあるのだが。

このぐちゃぐちゃな気持ちを自分の頭の中では整理しきれなかったので、文字にして見つめ直してみようと思う。
始めに言っておくが、この記事は何が正しいとか何が悪いとか言いたいわけじゃない。そりゃあ応援しているアイドルなんだから、辛いと思う人もいるし耳を塞ぎたいと思う人もいるはずだ。私はただ、自分の考え方をつらつらと述べているだけなのでそのへんは深く考えないでいただきたい。

 

アイドルの恋愛に対して私が持つ思いは、”幸せになってほしい”。ただこれだけのつもりだ。彼らが雑誌で、結婚したい、子供が欲しい、と語る度に、
この仕事のせいでこの人達の幸せの可能性を奪ってしまっている。
そう思ってなんだか悲しくなる。そしてそれと同時に、
アイドルとはいえ、1人の人間。たった一度の人生。幸せな人生にしてほしい。自分が望む幸せを作ってほしい。
という思いが頭を巡る。雑誌で目にする度に、不自由にさせてしまっている申し訳なさで胸が締め付けられる。もっとも、本人の決めたことであるし、私がなにかしたところでそんな権力もなく、何も変わらないんだけれども。


こういった思いがあるからなのだろうか、今の私は、JUMPの恋愛に関して、いや恋愛だけでなくすべてのことに対して、”幸せになってほしい”。このことが第一優先に来る。こんなことを一丁前に言ってはいるが、熱愛報道を目にして全く動揺しない訳ではない。もちろん驚くし、今の仕事はどうなるのか、この仕事のイメージ的に大丈夫か、ファンに対して疎かにならないか、これからのことを考えて不安にもなる。でも、私の中の黒い気持ちと幸せになってほしいと願う気持ちを天秤にかけると、なぜかスッと受け入れてしまうのである。


そんなのただの美論なのかもしれない。私はまだ本当の辛さに直面していないだけなのかもしれない。自担の熱愛報道が出た時、それ見ろ、あんなの口先だけの偽善だ、と後ろ指を指されて笑われるかもしれない。しかし、今のところは、だ。今のところは、私はそう考えている。


元々私はJUMPを恋愛対象として見ていないことも関係しているのかもしれない。人として好きで、Hey! Say! JUMPの平和で優しい雰囲気が好きで、その人の仕事に対する姿勢が好きで、考え方が好きで、ぶれない芯を持っているところが好きで、どっちかというと”尊敬”している。だから恋愛に関しては踏み込む気はあまりない。そりゃアイドルとしての自覚があまりにも欠けているお付き合いの仕方なら、多少文句を言うかもしれないけれど。

普通の恋愛を人並みに経験してほしい。結婚もしてほしい。望むならば子供も作ってほしい。それが今の私の願いだ。


これが私にとって仮面なのか、本性なのか、まだ自分でも分からない。真実を知るのは、自担の熱愛報道が出る時になるのだろう。まだ遠い先の話なのか、それとも、もう近い未来の話なのか。それすらもワクワクしてしまう。

私だってたった一度の人生なのだから、いっその事、この未知なる不安も楽しんでしまえばいいか、なんて呑気なことを思っている。